2015年3月31日火曜日

モデルガンのブルーイング再入門―3-ヘラがけについて

◆ブルー液はアルミブラック

ブルーイングの原理とブルー液の成分を示したこれまでの記事で、バーチウッドのアルミブラックを使用するのが理にかなっているという結論となりました。
他のメーカーのHW樹脂用としてブルー液が販売されています。
これらはもっと成分的にHW樹脂のブルーイングに最適化されているかもしれません。
ただ、種類も多く値段もそれなりにしますので、全部試すこともできません。
何より成分が公開されていないので、アルミブラックで安定している状況では導入するには躊躇します。
数種類は用意していますので、おいおい試してみます。

今日はその他のブルーイングにおける、作業(作法)についてです。


◆ヘラがけでHW樹脂は思ったほど伸ばせない。

ブルーイング講座では、最終段階で金属のヘラを使うように取り上げられています。
金属でできたヘラで、HW樹脂に含まれる金属の粒子をつぶして、伸ばして、それを金属の被膜に形成させると書かれています。

最初は何の気なしにヘラを使っていましたが、これは必要なのか?と疑問に思うようになりました。

このように疑問に思ったのは、以前亜鉛含有塗料を用いた実験をしたときに思いました。


ローバルという亜鉛含有塗料です。
これは鉄などの錆びやすい素材にスプレーし、亜鉛の酸化被膜により素材を守るという目的のスプレーです。

これをトイガンに利用してみました。

ヘラで磨くと鏡のようになりました。

これはローバルの成分によるところが大きいと思います。

亜鉛含有率が96%あります。

これだけ亜鉛が含まれていると、ほぼ亜鉛といってもいいと思います。

モデルガンに利用されるHW樹脂に含まれる亜鉛合金粉末の比率はわかりませんが、ローバルではありません。

ローバルをヘラで磨いた時ほどの輝きは、HW樹脂では再現できませんでした。

これが、HW樹脂は思ったほどヘラでは伸ばせてないんじゃないかと思ったわけです。


◆下地処理でヘラは使わない。

HW樹脂に混入されている亜鉛合金はヘラに使われている金属より柔らかいので、ヘラをかけることによりある程度つぶれます。
ただし、完全に表面を覆うくらいつぶれるかといえばそれは無理です。
ヘラがけではほとんど変わりません。

むしろヘラをかけることにより、柔らかい金属が傷ついたり、磨きムラができたりします。
一生懸命ヘラがけをしてブルーイング後にムラになったのでは、労働が報われません。

ヘラをかける弊害の方が大きいのです。
このような理由から私は下地処理ではヘラがけを行いません。



◆最終仕上げでヘラがけする。

だったら「ヘラがけしていないのか?」ということになりますが、そういうではありません。
効果的なヘラがけのタイミングがあるのです。

ヘラはブルーイング後にかけるのです。
ブルーイング後の方が、被膜が安定しているので、ヘラをかけても被膜を磨くことができるのです。


ただしブルーイング直後は表面の水分量が多いので、傷がつきやすい状態です。
ブルー液をつけてすぐ磨くのではなく、表面の水分が完全になくなってからヘラをかけるのです。

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