2016年11月14日月曜日

CAWガバメント塗装仕上げ(その2:刻印編)

刻印の話です。
CAWから出ているスタンダードなガバメントを使えば、カスタムせずに済みます。
しかし、敢えてメーカーと同じものをこだわりを持って製作するにはそれなりの理由がないといけません。

今回はまず刻印にこだわりを持たせます。

実銃の刻印は、今だとレーザー加工も活用されているようです。

しかし、20世紀初頭の銃の大量生産が可能となった頃はロール刻印です。
これは、刻印文字が彫られた刻印雄型を、刻印対象物の上で転がして彫刻する方法です。




この動画では、ガバメントの刻印ローラーが紹介されています。

この刻印を使えばかなりこだわったトイガンができそうですが、専用の刻印を用意できるのはメーカーだからで、個人カスタムではとても無理です。

それでは、個人カスタムするのはどういうのを使うとかといえば、こういうのです。

実際の刻印例はというと。
ためしに「1911marking」で画像検索してみると、今回製作するのと同じような刻印サンプルが出てくるはずです。

画像を注意深く見てみると一定の深さ、太さではないことに気づくはずです。
こうしたムラを再現してみたいと思います。

でも、ここで問題があります。

一文字ずつカッターで彫っていくタイプの刻印機は、文字を綺麗に均一に彫刻することが目的の機械です。
そのため、実銃にあるようなロール刻印や、プルーフマークなどのスタンプのムラが出しにくいのです。

このムラを再現するには、2つの方法があります。
1.ムラを再現した刻印データを作成する。
たとえばシリアルナンバーなどが上下ずれている場合がよくありますね。
これはデータを作成するときに、文字をずらすことで再現可能です。

2.彫刻する深さをランダムに
上の文字をランダムに配置するのに加えて、深さもランダムにします。
深さを変えると、文字の太さも変わります。

この2つを実行すれば、味のある刻印が再現できそうです。

1.はともかく、2の深さをランダムにするのはひとひねりいりそうです。
なぜかというと、刻印機は彫刻する深さを一定に保とうとするからです。

私が使っているEGX−20は刻印の深さを一定にする装置が装備されています。
これは筒状のものにもある程度追従するようにするアタッチメントです。
たとえばガバメントのスライドなどの平面に使えば、極めて均一な彫刻が可能となります。

広い面積を均一に彫刻できるので、通常の刻印ではこのデプスレギュレーターを使用しています。
しかし、今回は敢えて使用しません。
刻印機と対象物の固定、データの作成等の微妙なセッティングで、実銃の刻印のムラを再現しようと思います。
微妙な刻印の深さを再現することにより、血の通った道具としてのガバメントを再現する計画です。